新年度一週間

異動直後はどうしても負荷が大きいですね。一つのことをやるのに10倍くらい時間がかかります。ようやく少し馴染んできた感じ。

本庁総務部の人たちは優秀です。いい環境です。そして、久しぶりに尊敬する人ができたかもしれません。こういう人がいないと働く気分が盛り上がらないのよ。

所属の課長です。異動直後に前年度の人事データ処理が残っていて、一日中黙々とデータ入力していたのですが、あまりにも根をつめて誰とも話さない様子に心配になったらしく、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。

いや、こちらも動いてきたばかりだし、もっと人と話して顔を覚えて仲良くならないとと思ってはいたんですが、何しろ〆切が迫っていてとりあえず数百件ものデータを入力してチェックして提出しなければならなかったものですから。ありがたいことです。

そして、一週間が終わる金曜日、仕事も落ち着いた夕方になると、この春に課に異動してきた人全員に声をかけていました。「一週間どうでしたか」とか「慣れましたか」とか「土日は休んでくださいね」とか。

前の会社の部長(この人は、200人近い部の職員の名前を全部覚えていて、誰かの体調が悪くなると真っ先に気付いていた)もそうでしたが、偉くなる人はああいうところが違う。おおむね、歩き回ってコミュニケーションを取る人は仕事ができます。自席に鎮座ましまして動かないタイプの人は駄目。

部下との会話も神がかっています。聴くときも話すときも丁寧。

「失礼します。○○課の○○ですが」
「お疲れ様です」

「お疲れ様です」ですよ。会話のフックでそんな台詞初めて聞きました。もちろん最後には、「ありがとうございます」と仰います。人に、「自分は尊重されている」と感じさせる達人です。もちろんコミュニケーションだけでなく、能力も抜群です。すごい。

さすがに若くして本庁の統括課長になっているだけのことはあります。加えて、美人。天は人に二物を与えずと言いますが、それはどうだか。

まあ、若い女性だということが、コミュニケーションに気を遣う理由にもなっていて、いろいろな失敗から学習して得ていったものなのかもしれません。こういうことを言うのは均等法的には間違っていますが、まだ日本の職場では年配の男性が主要勢力ですから。当然、自分より若い女性にあれこれ言われるのは気に入らない人もいるでしょう。理屈では分かっていても、人間はそういうものです。

何にしても、なかなか働き甲斐のある環境で、今年度は負荷はあるけど楽しそうです。