エシカルジュエリーの話を聞く
三連休最終日は、友達の稲葉君(@Inaba Tetsuji)に呼ばれて、白木夏子さんという方の出版記念トークショーに行ってきました。
その筋(社会起業家系)では有名な方らしく、途上国で宝石を買い付けてブランドを展開している方です。いわゆるフェアトレード。
ものすごくまっすぐな方で、いや、相対していた学生団体(主催者)の人たちがまっすぐだから、そちらの面を出したトークにしていたのかもしれませんけど。実際には、あそこまでなにがしかをやってのけている人はただまっすぐなだけではないはず。そこはいろいろと大人の知恵があると思い、私はそっちが聞きたかったのだけれど、学生さんたちが主役の場だからあれでいいのか。
ほんとは商売のオペレーションとか聞きたかったんだけどなあ。学生さんたちは、やっぱり「学生時代は何をしていたか」「これを始めたきっかけは」とかが気になるみたい。
動機なんかどうだっていいんだけどなあ。モテたかったから、でもいいじゃない。
まあ、それはともかく。
すごいなあと思いつつ、私の周りにはもう新興国を「助けてあげる」対象ではなくて商売の相手として見ている人たちがいて、そちらの情報も頭の片隅に置きつつ一歩引いて見ると果たしてどうなんだとか考えたり。
そうは言っても、現地に行って貧困の現場を目の当たりにした人の問題意識はやっぱり違うんだろうなあ。
昔だったら純粋にすごいと思っただろう人でも、相対的に見てしまうのが年か。
それから、フェアトレード系の起業で「支援色を出さずにちゃんとブランドとしてやっていきたい」と言う人は多いのだけれど、それはいつも疑問に思う。
それはそれでひとつのブランドの立て方じゃないのかな。実際、エコカーは割高でもエコカーを買う人がいるから成り立ってるわけだし、この記事を見ると宝石の原価は市場価格よりも高いらしいし、「こういう活動をしてます」じゃいかんのだろうか。
まあそんなこんなをいろいろ考えつつ、でもやっぱり何かをやってる人はすごいし、そういう人の話を聞いて頭を洗うのは大事だと思いました。最近、ボケないように意識的にやってます。